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【納棺師の実話】終章

最後の時間に 人は 魂の美しさを取り戻す 人は亡くなるとき、本当の姿に還っていく 人が亡くなるということは、何かが消えることではないむしろ、その人の魂がもっとも澄んだかたちで立ち現れる瞬間だと私は思っている 名前も肩書き…

【納棺師の実話】第10章

ご家族の声が教えてくれたこと 「こんなに心が動いたお葬式は初めてでした」 ひとつの納棺が、家族の会話を変えた あるご家族は、身内同士の関係が少しぎくしゃくしていた日頃あまり会話もなく、遠慮が先に立っていたという その中で…

【納棺師の実話】第9章

なぜ、今この葬儀が必要なのか 形式ではなく感情に向き合う時代へ 納棺師として見てきた違和感 長年、葬儀の現場に立ってきて感じていたことがあるどんなに形式を整えてもどんなに立派な演出があっても 肝心の「心」が置き去りになっ…

【納棺師の実話】第8章

その日、母が若返ったと言われた納棺の記憶 魂に触れた時間が、すべての原点になった 初めて一人で任された納棺の現場 岐阜出張の初日、私は納棺協会に在籍して間もない頃だったその日、現地で初めて一人で任された現場があった 緊張…

【納棺師の実話】第7章

魂の成長としての葬儀 家族の心がひとつ深くつながるとき 葬儀の意味は「終わり」ではなく「問いの始まり」 納棺師として数えきれないご家族を見送ってきたが、いつも感じることがあるそれは、葬儀が単なる別れではなくこれから自分が…

【納棺師の実話】第6章

ここでようやく、父と話せた気がします 喜怒哀楽の家族葬が生んだ、静かな対話の時間 家族葬の現場で感じた変化 法人化してからも、私はひとつひとつの納棺を丁寧に積み重ねてきた形式にとらわれず、遺族の感情にそっと寄り添うことを…

【納棺師の実話】第5章

感情を抑えない葬儀を 誰かが始めなければと思った   法人化の直後に訪れた大きな壁 合同会社とーたる・さぽーと0528を立ち上げたようやく自分のやり方で、納棺と向き合う土台ができたと思った矢先だった 世界が変わ…

【納棺師の実話】第4章

ゼロから始めた 誰も頼れない道を自分で切り拓いた   納棺協会を退職 だが何も始まらなかった 予定通り、一年で納棺協会を退職した。出し切った、という手応えがあった。ただ、そこからすぐに道が開けたわけではない。 …

【納棺師の実話】第3章

一年という期限を自分で決めていた 修業と覚悟と、静かに立ち去る準備 寸志の誤解では辞めなかった 岐阜での出張が終わり、私は納棺協会での一年を振り返っていた。最後に思いもよらぬ誤解があったことは事実だ。だが、それが理由で辞…

【納棺師の実話】第2章

感謝が疑いに変わった日 出張最終日に突きつけられた言葉   出張で重ねた納棺の先にあった違和感 岐阜県への一か月の出張。納棺協会に所属していた私は、現地の大手葬儀社からの依頼を受け、連日納棺の現場に立っていた。…

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