弘前市で喪主不在の父の葬儀
この物語は、とーたる・さぽーと0528が実際に担当した葬儀を元にしたノンフィクションです。
実例のエピソードを基に、心温まる家族葬、喜怒哀楽の家族葬の一例として描いております。
第一章 事前相談の始まり喪主不在の父の葬儀
「ここなら私たちの思うようにしてくれるかもしれない」
それは、だいぶ前に見かけたとーたる・さぽーと0528のチラシを見た時に、お客様が抱いた直感でした。老々介護で92歳の母親を介護している彼女は、父親の葬儀について事前に相談したいと考えていましたが、自分自身が父の葬儀に立ち会うことができないという複雑な事情を抱えていました。
「母の介護があるので、私は病院に行けません。全てお願いしたいんです」
彼女の声には、父親への深い愛情と、母の介護との板挟みに悩む心が滲んでいました。彼女自身も、遠方にいる妹も、父の葬儀に立ち会えないという状況に、強い不安を抱えていたのです。
第二章 全てを任せた葬儀の準備
葬儀の計画が進む中で、彼女は次第に、私たちとーたる・さぽーと0528に全てを委ねる決断をされました。喪主不在の葬儀という特別な状況で、彼女は「私も妹も行けないので、全て任せます」と話されました。
「お墓もないので、父を海洋散骨で送りたいんです」
葬儀の形は、スタジオ祈りに遺体を安置し、火葬の後に海へ散骨するというものでした。家族や親戚も遠方にいて参列が難しいため、すべての手続きを私たちに委ねる形となりました。司法書士の手配や役所関係の書類手続きも、全てこちらで代理で進めることになりました。
第三章 葬儀前の静かな時間
ご遺体は搬送車で病院までお迎えに行き、スタジオ祈りに4日間安置されました。その間、母親や妹様はもちろん、親戚も参列することはできませんでした。しかし、私たちは故人様が安らかに過ごせるよう、毎日の管理をしっかりと行いました。
その後、葬儀の準備が整い、火葬場での儀式が始まりました。参列者がいない中でも、故人様をしっかりと送り出すための時間が静かに進行しました。
第四章 父との最後の別れ
葬儀当日、弘前市内の火葬場で火葬が行われました。親戚も遠方にいるため、喪主不在での静かな火葬となりましたが、私たちはご家族様に代わって、心を込めて故人様を見送りました。
火葬が終わった後、私たちはご遺骨を預かり、海洋散骨の手配を進めました。喪主不在という特別な状況であっても、故人様への敬意を忘れることなく、全ての手続きが無事に進行しました。
第五章 復元納棺師 樺澤の思い
今回のご葬儀は、喪主不在という特別な形で行われました。お客様が抱えていた不安や悩みを、少しでも和らげるために、私たちが全ての手配を一任され、無事にお父様のお見送りをお手伝いできたことを、大変光栄に思います。
「他ではしてくれないことをたくさんしていただきました。思うように葬儀ができて感謝しています」
この言葉をいただいた時、私たちもまた安心して葬儀を任せていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。お父様が安らかに海へと旅立たれ、ご家族様が心穏やかに過ごしていただけたことが、何よりも嬉しく思います。
とーたる・さぽーと0528は、今後もお客様のご要望に寄り添いながら、最善のサポートを提供してまいります。ご家族様が抱える悩みやご不安をしっかりと受け止め、大切な方とのお別れを心から支えるお手伝いを続けてまいります。どうぞご遠慮なく、いつでもご相談ください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
その他の業務
- 事前相談
- 葬儀に関する事前相談を受け付け、個別に対応。家族や故人の希望を聞き取り、最適な葬儀プランを提案します。
- 寺院の紹介
- 檀家になっていない方のために、信頼できる寺院を紹介し、戒名や読経などの手配をサポート。
- 特殊清掃・遺品整理
- 特殊清掃:孤独死や事故現場での清掃を専門業者が行い、安全で清潔な状態に戻します。
- 遺品整理:故人の遺品を丁寧に整理し、貴重品や思い出の品を遺族に届けます。
- 海洋散骨・永代供養
- 遺骨を海に撒く「海洋散骨」や、お墓を持たない方への「永代供養」などの手配を行います。
- 粉骨業務
- 遺骨を粉にする「粉骨サービス」を提供。散骨や手元供養のために適した形で加工します。
- 墓じまいと檀家脱退コンサルティング
- 墓じまいを希望する家族のために、お墓の整理・閉鎖手続きをサポート。寺院との交渉や檀家脱退の手続きも支援します。
葬儀に一貫したサービスを執り行っています。
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