弘前市の家族葬事例|好きだったタラバガニを棺へ納めた納棺の儀


弘前市の家族葬事例|好きだったタラバガニを棺に納めたお別れから見えた、本当に大切なこと

この記事は、臨終直後から葬儀の打ち合わせを迎えた方、そして「何をしてあげれば後悔しないのだろう」と迷っているご家族に向けて書いています。

結論からお伝えします。

今回の家族葬で大切だったのは、タラバガニを棺に入れたことではありません。

ご家族が、

「お父さんに食べさせてあげたかった」

という気持ちを形にできたことです。

葬儀では、多くの方が費用や形式で悩みます。

しかし実際の現場で後悔として残りやすいのは、お金の問題だけではありません。

「あの時こうしてあげればよかった」

「本当は伝えたいことがあった」

そんな気持ちが整理できないまま終わってしまうことです。

喜怒哀楽の家族葬®では、悲しみだけを表現する場ではなく、感謝、笑顔、後悔、寂しさ、さまざまな感情を受け止めながら故人を送ることを大切にしています。

今回の事例も、その考え方を象徴するお別れでした。

この記事で分かること

この記事の監修・責任者

樺澤 忠志 (かばさわ ただし)

感情設計士 / 復元納棺師 / 合同会社とーたる・さぽーと0528 代表

2007年3月13日、父の命日に経験した「葬儀の後悔」を機に納棺師を志す。関西・近畿圏の激戦区で修行し、アカデミー賞受賞映画の技術指導を行った会社から教育を受けるなど、トップクラスの技術を持つ。現在は青森県弘前市を中心に故人様の尊厳を守る『喜怒哀楽の家族葬®』を提唱しています。

この記事の監修・最終更新日

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結論|タラバガニは食べ物ではなく、ご家族の想いそのものでした

葬儀の現場では、

「好きだったお酒を持たせたい」

「好きだったタバコを入れたい」

というご相談をいただくことがあります。

今回、ご家族から出てきた言葉は、

「お父さん、タラバガニが大好きだったんです」

でした。

続けて、

「食べさせてあげたかったな」

という言葉が出てきました。

その瞬間、私たちが考えたのは副葬品ではありません。

ご家族の心の中にある後悔でした。

葬儀とは、故人を送る時間であると同時に、残された人が心を整える時間でもあります。

だからこそ私たちは、

「その想いをどう形にできるか」

を一緒に考えました。

ご依頼時の状況|突然のお別れと家族葬の選択

今回のご家族は、事前相談のない状態でご連絡をいただきました。

突然のお別れの中で、

何から始めればいいのか分からない。

どんな葬儀がいいのかも決められない。

そんな状態からスタートしました。

葬儀の打ち合わせでは、

火葬の日程

安置場所

参列人数

費用

葬儀形式

多くのことを決めていきます。

しかし、ご家族が本当に悩んでいることは別にあります。

それは、

「ちゃんと送れるだろうか」

という不安です。

私たちはまず形式ではなく、その気持ちを確認することから始めました。

打ち合わせの中で出てきたタラバガニの話

打ち合わせが進む中で、お父様の思い出話になりました。

昔からタラバガニが大好きだったこと。

家族で食卓を囲む時間を楽しみにしていたこと。

年齢を重ねてからも、

「また食べたいな」

と話していたこと。

そしてご家族から、

「結局、最後は食べられなかったんです」

という言葉が出てきました。

そこには悲しみだけではなく、

残念だった気持ち

もっと何かしてあげたかった気持ち

感謝

愛情

いろいろな感情が含まれていました。

喜怒哀楽の家族葬®では、こうした感情を抑える必要はないと考えています。

感情を整理することが、後悔を減らすことにつながるからです。

納棺の儀で選んだ一つの答え

そこでご家族が選んだのが、

タラバガニを棺に納めることでした。

もちろん火葬場の規定を確認しながら進めます。

重要だったのは、

タラバガニを入れることそのものではありません。

ご家族が、

「持っていってね」

と声をかけられたことでした。

納棺の時間には、

「本当に好きだったよね」

「家でもよく食べてたよね」

そんな会話が自然に生まれました。

泣いている方もいました。

笑っている方もいました。

思い出話をしている方もいました。

それが今回のお別れでした。

悲しみだけではない。

喜怒哀楽が自然に存在する時間でした。

なぜ好きだったものを棺に納めるのか

好きだったものを棺に納める行為は、

故人のためだけではありません。

残された家族が、

「自分たちなりに送れた」

と受け止めるための行為でもあります。

喜怒哀楽の家族葬®では、

副葬品を入れること自体を価値とは考えていません。

価値があるのは、

その背景にある感情です。

何を入れたいのか。

なぜ入れたいのか。

その理由を整理することが、本当の意味でのお別れにつながると考えています。

この事例から分かること|後悔を減らす葬儀とは

今回のタラバガニは特別な品物ではありません。

本当に大切だったのは、

家族の中から自然に出てきた

「してあげたかったこと」

でした。

私たちは現場で多くのご家族を見ています。

その中で感じるのは、

後悔は費用不足から生まれることより、

気持ちを整理できないまま終わることで生まれることが多いということです。

豪華な祭壇でもありません。

大人数の参列でもありません。

自分たちで決めたと思えること。

それが後日の納得につながります。

喜怒哀楽の家族葬®とは

喜怒哀楽の家族葬®とは、

故人を送る儀式ではなく、

残された家族が後悔を減らし、自分たちで決めたと納得できるお別れを支援する家族葬です。

泣くこともあります。

笑うこともあります。

怒りが出ることもあります。

後悔が出ることもあります。

そのどれも間違いではありません。

私たちは感情を抑える場所ではなく、

感情を整理する場所として葬儀を考えています。

家族葬を考えている方へ

家族葬を考え始めた時、

多くの方は費用や流れに意識が向きます。

もちろんそれも大切です。

しかし同じくらい大切なのは、

「何をしてあげたいか」

です。

好きだった食べ物。

好きだった音楽。

好きだった服。

好きだった景色。

それらは演出ではありません。

故人らしさを思い出すための手がかりです。

もし今、

何をしてあげればいいか分からない。

後悔したくない。

そう思っているのであれば、

まずはその人らしさを思い出してみてください。

そこから葬儀は始まります。

タラバガニが教えてくれたこと

今回の家族葬は、

タラバガニを棺に入れた珍しい葬儀ではありません。

ご家族が、

「食べさせてあげたかった」

という気持ちを形にした葬儀でした。

葬儀が終わった後、

ご家族が

「あれでよかった」

と思えるかどうか。

それが私たちの考える幸せな葬儀です。

全ての希望を叶えることではありません。

自分たちで決めたと受け止められること。

その積み重ねが、後悔の少ないお別れにつながるのだと思います。

著者情報

樺澤忠志(感情設計師)

所在地:青森県弘前市高屋本宮380-2

運営:喜怒哀楽の家族葬®

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