火事で黒焦げたご遺体の納棺事例


火事現場から届くご遺体

火事の現場から搬送されてくるご遺体は、何度経験しても胸が締め付けられます。
火災は炎の高熱だけでなく、有毒ガスや煙が命を奪い、その損傷は外見だけでなく体内や骨格にまで及びます。
このため、通常の納棺とはまったく異なる対応が必要となります。

現場到着時のご遺体の状態

炭化と変色

全身が高温にさらされ、皮膚と筋肉は炭化。黒褐色から灰白色に変色し、表皮は脆く剥がれやすい状態でした。毛髪は焼失し、頭皮も硬化していました。

蓋が閉まらない状態

高熱による「熱性屈曲」で腕が突き出たまま動かず、棺に収まりきらない場合もあります。衣服は燃え尽き、一部が皮膚に融着していました。残されたのは変形した指輪と溶けかけたベルトのバックルのみでした。

納棺師としての対応

関節の状態を見極める

無理に動かすと皮膚が裂けるため、わずかな可動域を探りながら少しずつ姿勢を整えます。数分では終わらない繊細な作業です。

特殊な棺の準備

腕や脚が収まらない場合、棺の内部構造を加工したり、蓋の高さを調整できる特殊棺を使用します。現場で即判断できる経験が必要です。

損傷部位の保護と覆い

損傷が目立つ部位はガーゼや布で補い、見た目を穏やかに整えます。手袋や着物を使い、自然なお姿に近づけます。

臭気の軽減

火災特有の焦げ臭を防臭剤や香で和らげます。完全には消せないため、その旨を事前にご遺族へ説明します。

ご遺族への配慮

お姿を直接見るかどうかは大きな決断です。
「お姿に大きなお怪我がございます。このようにお支度を整えました」と柔らかく説明し、覆い越しでのお別れを提案します。ある葬儀では、喪主様が覆い越しに棺へ手を置き、静かに涙を流されました。無理に見せないこともまた、ご遺族を守る行為です。

納棺師としての想い

火事で黒焦げたご遺体の納棺は、肉体的な処置以上に、ご遺族の心を守ることが最優先です。無理に姿を変えず、尊厳を守る方法を選ぶ──それが納棺師の使命です。

まとめとご相談窓口

火事によるご遺体の納棺は、損傷の状態や姿勢によって対応が変わります。経験と技術、そして深い配慮で、最善のお支度をお約束します。
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