弘前市の喜怒哀楽の家族葬(戸澤家)
この物語は、とーたる・さぽーと0528が実際に担当した葬儀を元にしたノンフィクションです。
実例のエピソードを基に、心温まる家族葬、喜怒哀楽の家族葬の一例として描いております。
第一章 突然の決断
「ここなら、私たちの思うようにしてくれるかもしれない」
2021年、戸澤様はとーたる・さぽーと0528の看板を見て、母親の葬儀について事前相談をすることを決めました。母親が高齢になり、いずれ訪れるその日を心の準備として整えておきたいという思いが募っていました。特に、息子様は病気で視力を失い、母親を見送る責任を果たすことができるか不安を抱えていたのです。
「母を家族だけで見送りたい。シンプルに、お寺で静かに……」
彼の声には、母への深い愛情が滲んでいました。視力を失いながらも、母を最後まで大切に見送るという決意が感じられたのです。
第二章 家を失った母のための場所
月日は流れ、葬儀の日がやってきました。しかし状況は変わっていました。家が解体されたため、母親を連れて帰る場所がなくなり、スタジオ祈りに安置することを希望されました。香典返しの必要も生じたため、葬儀プランは一日葬に変更され、総額52万円となりました。
搬送車で病院にお迎えに行き、母親は5日間スタジオ祈りに安置されました。その間、毎日保冷材を交換し、故人様の安らかな眠りを見守りました。息子様は視力を失っていたため、ご兄弟が葬儀の準備を手伝いに来られ、母親をしっかりと送り出すための準備が進められました。
第三章 不自由な喪主と葬儀の準備
喪主を務める息子様は、目が見えず一人で出歩くことができませんでした。とーたる・さぽーと0528のサポートが欠かせない状況でした。再度の打ち合わせでは、内容を調整し、喪主様が安心して葬儀を迎えられるように準備が整えられました。
「何も見えない私が、母をどう見送ったらいいのか……不安で押しつぶされそうでした」
彼の言葉には、母親をしっかり見送れるかどうかという強い不安が感じられました。私たちは、その不安に寄り添いながら、できる限りのサポートを提供し、喪主様とご家族の気持ちを大切にしながら葬儀の準備を進めました。
第四章 静かで厳かな一日葬
ご葬儀当日、母親は弘前市内の火葬場で静かに火葬され、その後、お寺での一日葬が厳かに執り行われました。視力を失った息子様も、私たちのサポートを受けながら無事に葬儀に参加することができました。
「不自由な私が葬儀に参加できたのは、とーたる・さぽーと0528さんのお陰です」
息子様は、母をしっかりと送り出せたことに感謝の気持ちを表明されました。葬儀は静かで厳かな中にも温かさがあり、家族全員が心から母親を偲び、最期の別れを惜しむ温かい時間となりました。
第五章 復元納棺師 樺澤の思い
戸澤様ご一家のご葬儀を通じて、母親を大切に思う家族の絆に深く感銘を受けました。特に、喪主である息子様が目が見えない中でも、母親への強い想いを持ち、最後まで見送る姿は、私たちスタッフ全員にとっても心に残るものでした。
「納棺の儀が素晴らしかった」とのお言葉をいただきましたが、それ以上に、喪主様が不安を抱えながらも、最後まで母親と向き合う姿が私たちの心に刻まれています。お寺での一日葬は、静かで厳かな雰囲気の中、母親が家族に囲まれて安らかに旅立たれました。
ご家族様が遠方におられる中、故人様をお預かりしていた間、私たちは丁寧にお世話をさせていただき、その時間を大切に感じておりました。毎日の遺体管理を通じて、故人様が安らかに過ごせるよう細心の注意を払い、ご家族様の不安を少しでも和らげることができたことを誇りに思います。
戸澤様ご一家に寄り添いながら、今後も心を込めたサポートを提供してまいります。何かお困りの際には、どうぞご遠慮なくご相談ください。戸澤様のお母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
その他の業務
- 事前相談
- 葬儀に関する事前相談を受け付け、個別に対応。家族や故人の希望を聞き取り、最適な葬儀プランを提案します。
- 寺院の紹介
- 檀家になっていない方のために、信頼できる寺院を紹介し、戒名や読経などの手配をサポート。
- 特殊清掃・遺品整理
- 特殊清掃:孤独死や事故現場での清掃を専門業者が行い、安全で清潔な状態に戻します。
- 遺品整理:故人の遺品を丁寧に整理し、貴重品や思い出の品を遺族に届けます。
- 海洋散骨・永代供養
- 遺骨を海に撒く「海洋散骨」や、お墓を持たない方への「永代供養」などの手配を行います。
- 粉骨業務
- 遺骨を粉にする「粉骨サービス」を提供。散骨や手元供養のために適した形で加工します。
- 墓じまいと檀家脱退コンサルティング
- 墓じまいを希望する家族のために、お墓の整理・閉鎖手続きをサポート。寺院との交渉や檀家脱退の手続きも支援します。
葬儀に一貫したサービスを執り行っています。
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