孤独死現場の遺品整理と特殊清掃(久保様)
この物語は、とーたる・さぽーと0528が実際に担当した葬儀を元にしたノンフィクションです。
実例のエピソードを基に、心温まる家族葬、喜怒哀楽の家族葬の一例として描いております。
第一章: ご両親からの依頼
久保様からの依頼は、息子様の部屋の片付けでした。**「もう長いこと放置されていて、とても自分たちでは片付けられません」**と、久保様のお父様は言いました。元校長先生としての品格を保ちながらも、息子様が数十年も部屋にこもりっきりだった生活を嘆き、孤独死という形で最期を迎えた現状を悲しんでおられました。
ご両親はすでに高齢で、自分たちでは手がつけられないほど部屋が荒れていると聞き、私たち「とーたる・さぽーと0528」にご依頼いただきました。
**「よろしくお願いします」**というお父様の言葉に、私たちは責任感を強く持って作業に臨むことを決意しました。
第二章: 孤独死現場の確認と準備
現場に足を踏み入れると、息子様が亡くなられた場所には、畳の上に5畳分の痕跡が残り、布団や毛布は体液で濡れ、臭気や虫が動き回っている状態でした。荷物の量も多く、特に家電が目立つ状況でしたが、ご両親が言うように貴重品はなく、全ての物を処分することになりました。
アパートの住民も、臭気や虫を気にされており、特に小学校に通うお子さんがいる家庭もあったため、外への臭気をできる限り抑えながら作業を進める必要がありました。
第三章: 特殊清掃と遺品整理の進行
作業は難航しました。体液や汚れが広範囲に及んでいるため、最も汚れている部分から清掃を開始し、畳までの回収を行いました。**「畳まで回収できれば、あとは大丈夫です」**という不動産会社からの話を受け、畳の処分を丁寧に進めました。
特殊な消臭作業は行わないというプランであったため、臭気を外に出さないような配慮を徹底しながら、清掃と遺品整理を行いました。7日間かけて、慎重に作業を進めました。
第四章: ご両親の心に寄り添う
作業が進む中、久保様ご夫妻はモバイルで作業の進行状況を確認されました。部屋の状況をリアルタイムで確認していただきながら、少しずつ心の整理が進んでいる様子を感じました。
**「とーたる・さぽーと0528さんにお願いして本当に良かったです」**という言葉をいただいた時、ご両親の悲しみが少しずつ安堵に変わっていくのを感じました。息子様の部屋が片付いたことで、少しでもご両親の心の支えとなれたことが何よりも嬉しく思います。
第五章: 心の整理と最後の別れ
ご両親にとって、息子様との別れは非常に辛いものでした。孤独死という現実に向き合う中、私たちは遺品整理や特殊清掃を通じて、心の整理のお手伝いができたことを誇りに思います。
**「大変な作業だったと思いますが、全て綺麗にしていただき、ありがとうございました」**と久保様が感謝の気持ちを伝えてくださいました。私たちもその言葉に心から感謝し、少しでもお役に立てたことを誇りに思います。
第六章: 息子様の思い出と共に
今回の遺品整理と特殊清掃は、久保様ご一家にとって、息子様との最後のお別れを意味していました。長い間閉ざされていた部屋を整理することで、ご家族にとって少しでも心の平穏が訪れることを願っています。
とーたる・さぽーと0528では、遺品整理や特殊清掃を通じて、お客様の大切な思い出や心の整理をお手伝いしています。孤独死現場や難しい状況にも丁寧に対応いたしますので、お困りの際はぜひご相談ください。
その他の業務
- 事前相談
- 葬儀に関する事前相談を受け付け、個別に対応。家族や故人の希望を聞き取り、最適な葬儀プランを提案します。
- 寺院の紹介
- 檀家になっていない方のために、信頼できる寺院を紹介し、戒名や読経などの手配をサポート。
- 特殊清掃・遺品整理
- 特殊清掃:孤独死や事故現場での清掃を専門業者が行い、安全で清潔な状態に戻します。
- 遺品整理:故人の遺品を丁寧に整理し、貴重品や思い出の品を遺族に届けます。
- 海洋散骨・永代供養
- 遺骨を海に撒く「海洋散骨」や、お墓を持たない方への「永代供養」などの手配を行います。
- 粉骨業務
- 遺骨を粉にする「粉骨サービス」を提供。散骨や手元供養のために適した形で加工します。
- 墓じまいと檀家脱退コンサルティング
- 墓じまいを希望する家族のために、お墓の整理・閉鎖手続きをサポート。寺院との交渉や檀家脱退の手続きも支援します。
葬儀に一貫したサービスを執り行っています。
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