弘前市|家族葬(一日葬)|笹様

Before

ご依頼内容

ご葬儀の準備と一日の流れ


ご葬儀は一日葬の形式で行い、病院からの搬送、自宅でのご安置、葬儀と火葬、そして埋葬までをすべて1日の中でまとめて整えました。
ご家族にとっては、静かな中にも節目がはっきりとした、心に残る一日になりました。


人は、大切な人を見送るとき、何をもって「区切り」と感じるのでしょうか。
大勢が集まる葬儀でなくても、決まった宗教の儀式がなくても、心が整い、感謝の想いが届いたと感じられる瞬間があれば、それが本当の送り方になるのだと思います。

今回のご葬儀では、
「叔母を静かに見送りたい」
「慣れ親しんだ自宅で送りたい」
「最期の時間を家族だけで過ごしたい」
という気持ちを大切に、準備から当日の流れまで、ひとつひとつを手づくりで整えました。


搬送とご安置

病院からの搬送は、当社のスタッフが対応しました。
車を走らせながら感じたのは、季節のやわらかさと、ご家族の気持ちの深さです。
ご自宅に到着後、遺体を整え、静かに安置。
4日間、ご家族はその空間で毎日手を合わせ、話しかけ、時には笑い、時には涙をこぼされていました。

まるで、時間がゆっくりと流れているようでした。
外の世界の喧騒とは無縁の、そのお部屋の中は、心をほどく場所になっていたのです。

祭壇の設営と準備

今回のご希望は「シンプルに」。
そこで、写真は用意せず、遺骨と位牌を中心に、白を基調とした布で空間を整えました。
仏膳を置き、少しだけ生花を添えて。
華やかではないけれど、まっすぐで誠実な雰囲気が、叔母様のお人柄に合っていたように思います。

ご家族も「これで十分です。むしろこの方が落ち着きます」と、頷かれていました。

納棺の儀

納棺は、ただの作業ではありません。
私たちはこの時間を「心を整える儀式」だと考えています。
お身体を丁寧に整え、清潔な布で包み、静かに手を合わせる。

このとき、誰も言葉を発しませんでした。
でも、その沈黙の中には、感謝・愛情・やすらぎといった多くの感情が込められていました。

「ありがとう」
「長いこと、おつかれさまでした」
「ちゃんと見送るからね」
そんな声なき声が、空間をやさしく包んでいたように感じました。

火葬とご自宅での葬儀

その後、弘前市内の火葬場にて火葬を行いました。
ここでもご家族は、終始静かに、丁寧に、最後まで立ち会われていました。

火葬後は、ご自宅に戻り、設えた祭壇の前で簡単な葬儀を執り行いました。
宗教的な形式はありません。
ただ、思い出を語り、手を合わせ、声にならない想いを一人ずつ胸に刻まれたようでした。

「形がないからこそ、気持ちに集中できた」
これは後にいただいたご感想のひとつです。

埋葬

最後は、ご本家のお墓にて埋葬。
叔母様は、長年支えてくれた家族に囲まれ、静かに故郷へ還られました。

この日一日が、何よりもあたたかな時間だったと、私たちも心から感じています。


ご葬儀に必要なのは、豪華さでも形式でもありません。
その人を、どう送りたいか
そして、ご家族がどのようにその時間を過ごしたいか

それさえ見えてくれば、必要な準備は自然に整っていきます。

今回の一日葬は、まさにその好例でした。
「送る」というより、「そっと返す」ような、静かな祈りに満ちたご葬儀。
それは、喧騒を離れた日常の中で、大切な家族の命と向き合う時間でもありました。


お客様の声と納棺師の想い


「思うように送ることができた」「お願いして本当に良かった」
このような言葉をいただいたとき、私たちは心の底から安堵し、感謝の念を抱きます。
葬儀は、形のあるサービスではなく、「心を届ける時間」です。
その時間を、ご遺族が後悔なく過ごせたかどうか。それがすべてです。


どんなに用意をしても、どれだけ準備を重ねても、
ご家族の心に「こんなはずじゃなかった」と思いが残れば、それは不完全な送り方となります。
だからこそ私たちは、見た目の立派さよりも、ご家族がどう感じてくださるかに重点を置いています。

特に自宅葬は、ご家族と空間の距離が近く、感情がより自然に流れます。
形式に縛られないからこそ、人としてのあたたかさがにじみ出る場となります。

このご葬儀でも、それが静かに、確かに起きていました。


ご家族の声から見えたもの

火葬が終わり、自宅で葬儀を終えた後、
喪主である甥御様が、そっとおっしゃいました。

「派手じゃなかったけど、これでよかった。
最後まで一緒にいてあげられた感じがしました」

その言葉に、ご家族が静かにうなずかれていました。

また、納棺の儀のあと、別のご家族はこう話してくれました。
「手を添えられてよかったです。
触れることで実感が湧きました。やっと、見送れた気がします」

ここにあるのは「見せかけの満足」ではなく、本当の納得です。
葬儀の大小ではなく、どれだけ気持ちを込められたかが、心を癒す鍵になっていると改めて感じました。

納棺師としてのまなざし

私たち納棺師は、「整える人」ではありません。
「見送る人のために、故人をお迎えする」そのつなぎ手だと考えています。

今回の納棺では、叔母様の体に触れる一人一人の所作が、本当に丁寧でした。
言葉こそ少ないものの、
・眉間のしわをなでる指先
・手を重ねて、そっと目を閉じる仕草
・「ありがとうね」とつぶやくような声

すべてが、これまでの人生の結び目となる時間でした。

私たちは、形式に頼らないこのような時間こそ、
葬儀の本質であると信じています。

そして、それを形にできるのは、自宅葬という空間の柔らかさがあるからこそです。


「お願いして良かった」「思うように送れた」
その声が、何よりの証です。

華やかでなくてもいい。
特別な宗教儀式がなくてもいい。

そこに、ご家族と故人のつながりがあればいい。

そして、私たちが提供するのは、ただのサービスではなく、
「心の区切りを作るお手伝い」です。

ご家族の声に、ひとつでも安心があったなら、
それが私たちにとっての「仕事の完了」です。


まとめ|静かに見送るということ


今回の弘前市での自宅葬は、家族4人で叔母様をお見送りする、静かであたたかな一日となりました。
決して華やかではなく、儀式も最小限でしたが、思いがきちんと届いた時間でした。

葬儀とは、形式ではなく「誰のために、どんなふうに送るか」を見つめること。
それを改めて確認させていただいたご葬儀でした。


今の時代、選択肢が多くなったからこそ、
「何が正解か分からない」と感じる方が増えています。
しかし、葬儀には正解があるわけではなく、その人の人生に合った送り方があるだけです。

今回のご葬儀では、次のような大切な軸がはっきりとありました。

  • 大切なのは、家族の気持ち

  • 故人にふさわしい空間と時間を

  • 自宅だからこそ生まれる安心とぬくもり

  • 豪華でなくても心があればいい

この軸をぶらさず、丁寧に話し合いを重ね、私たちも一緒にかたちにしていきました。
その結果、ご家族から「お願いしてよかった」という言葉が自然にこぼれたのだと感じています。


75万円という費用で実施されたこの一日葬では、
・病院からの搬送
・自宅でのご安置(4日間)
・納棺の儀
・シンプルな自宅祭壇
・弘前市内の火葬場での火葬
・自宅での静かな葬儀と埋葬

これらすべてが組み込まれています。

見た目の豪華さではなく、ご家族と故人が向き合う時間に重きを置いています。

そして何より、
「これでよかった」と自然に思えることが、
ご家族のこれからの生活にとって、どれだけ大きな意味を持つか。

葬儀は悲しみを和らげるだけでなく、その後の人生を支える節目にもなり得るのです。


形式にとらわれず、家族の心に寄り添ったご葬儀を――
それが、とーたる・さぽーと0528が提供する家族葬の本質です。

自宅で、少人数で、静かに送る。
それは決して「簡素」なのではなく、もっとも贅沢で、もっとも深い送り方かもしれません。

そしてその空間を整えるのが、私たちの役目です。
故人の生きた証を、きちんと受けとめて送り出すために。
そして残された方々が、安心して日常に戻れるように。

それが、私たちがこの仕事を続ける理由です。


「うちも、こんなふうに送れるのだろうか?」
もしそう感じたなら、一度ご相談ください。
どんな形でもかまいません。大切なのは、あなたの気持ちです。

私たちは、その気持ちに寄り添い、あなたにとっての最善の送り方をご一緒に考えます。


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自宅葬・家族葬・遺品整理・墓じまい・孤独死対応など、
すべてを一括してサポートする体制を整えております。

形式にとらわれず、想いをかたちにする葬儀をご希望の方へ。
まずはお気軽にご相談ください。事前相談も無料です。

あなたの「そのとき」に、そっと寄り添える存在でありたいと願っております。

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