孤独死の葬儀事例 藤崎町 山田家で親類が弔った相続人不在のケース

ご依頼内容
孤独死は ある日 突然 起こります。
そして多くの場合 残された人は 何をどこまでしてよいのか分からないまま 時間だけが過ぎていきます。
今回ご相談をいただいたのは 藤崎町の山田家です。
今回のご相談内容
数年前 当社は 山田家の父親が孤独死で亡くなられた際に 葬儀と部屋の特殊清掃をお手伝いしました。
そして今回 当時喪主を務められた方ご自身が 同じく孤独死で亡くなられるという出来事が起こりました。
孤独死が続いた家族に 葬儀はできるのか。
誰が弔うのか。
葬儀社は どこまで関われるのか。
これは 特別な事例ではありません。
これからの地域社会で 確実に増えていく現実です。
孤独死の状況と行政対応
亡くなられた方は 1人暮らしでした。
警察の話では 肝臓の持病があり 室内には アルコール類のビンやカンが多く残されていたとのことです。
いわゆる孤独死として 行政対応が行われ 火葬後 ご遺骨の返還について 親類へ連絡が入り その流れで 葬儀のご相談をいただきました。
相続と家族関係の整理
第一相続者の状況
相続について整理すると 第一相続者は 20歳前後のお子さんが1人いました。
しかし 離れて暮らし 疎遠な状態で 連絡先も分からず 行政からも個人情報は開示されませんでした。
元配偶者と再婚の可能性
元妻とは 離婚後 長い年月が経過しており 再婚していた可能性もあるとのことでしたが 葬儀社である当社が確認できる立場ではありません。
ここで 大切なのは 相続と葬儀は別であるという点です。
相続は 法と制度の問題です。
一方で 葬儀と祭祀は 人としての区切りの問題です。
親類による祭祀の継承
今回 祭祀を引き受ける決断をされたのは 亡くなられた方の父親の兄弟にあたる親類の方でした。
祭祀の継承は 相続人でなければならないものではありません。
実際に 引き受ける人がいること それ自体が 何より大切です。
当社が行った葬儀の内容
当社では ご自宅にお寺がなかったため 寺院をご紹介し
小さな祭壇を整え
無理のない形で 葬儀と埋葬までを行いました。
大きな式ではありません。
しかし 誰にも弔われないまま 終わらせないこと。
それだけは 守られた葬儀でした。
葬儀社として大切にしている考え方
孤独死の現場では
本当の家族は誰なのか
誰が責任を持つのか
という問いが 常につきまといます。
しかし 葬儀社が 相続関係や人間関係のすべてを調べ 判断することはできません。
だからこそ 私たちは できることと できないことの線を守りながら
それでも 弔いだけは止めない姿勢を大切にしています。
まとめ 孤独死でも葬儀は成立する
今回の葬儀は
人が少なかったから 寂しい葬儀ではありません。
最後に 引き受けた人がいました。
それだけで 成立した葬儀です。
孤独死は 個人の問題ではなく 社会の問題です。
だからこそ 地域で きちんと送り出す仕組みが必要だと 私たちは考えています。
同じような状況で 悩まれている方がいれば
1人で抱え込まず まずはご相談ください。
できる範囲で 誠実に お手伝いします。

